妻のココナラサービスを、これまでの約5倍の価格へ変更しました。
変更する直前まで、妻は不安そうでした。
本当にこの金額で出すの?
うん
誰も来なくなっても知らないよ
そのときは、また考えよう
簡単に言うなあ……
私も、絶対にうまくいく確信があったわけではありません。
価格を上げれば、依頼数は減る。
それは想定していました。
しかし、どれくらい減るのか。
本当に購入してくれる人が残るのか。
売上は維持できるのか。
実際に変更してみなければ分かりません。
それでも、今の働き方を変えるためには、やってみるしかありませんでした。
値上げ後、依頼は減った
価格を変更すると、予想どおり依頼数は減りました。
これまでのように、枠を開ければすぐ満枠になるわけではありません。
購入まで少し時間がかかるようになり、
以前から利用していた人の中にも、依頼しなくなった人がいました。
やっぱり減ったね
うん
大丈夫かな
客数を減らすために値上げしたんだから、予定どおりではあるよ
理屈ではそうなんだけどね
依頼数が減ることは、最初から想定していました。
むしろ、減ってくれなければ値上げの目的を達成できません。
私たちが解決したかったのは、売上不足ではなく、妻の稼働が重すぎることでした。
依頼が減れば、その分だけ妻が鑑定に使う時間も減ります。
しかし、頭では分かっていても、購入通知が少なくなると不安になるものです。
これまで当たり前のように入っていた依頼が減る。
受付枠が埋まらない時間が生まれる。
それを見ると、
「価格を上げすぎたのではないか」
「今までの価格へ戻した方がいいのではないか」
という気持ちが出てきます。
前の価格に戻した方がいいかな
まだ判断するのは早いと思う
でも、前より明らかに依頼が少ないよ
依頼数だけじゃなくて、売上と稼働時間も見よう
値上げの成否を、客数だけで判断しない。
これは、事前に夫婦で決めていたことでした。
客数は半分。それでも売上は増えた
しばらく運用を続け、値上げ前後の数字を整理してみました。
依頼数は、およそ半分になっていました。
それに伴い、ココナラへ使う時間も約半分まで減少しました。
ここまでは想定どおりです。
そして売上を確認すると、値上げ前の約2.5倍まで増えていました。
え、増えてるの?
増えてるね
依頼は減ってるのに?
単価を上げたからね
分かってはいたけど、本当にこうなるんだ……
サービス価格を約5倍にした。
依頼数は約半分になった。
単純に考えれば、売上は以前より増えます。
しかし妻にとっては、計算として理解することと、実際に結果を見ることは別だったようです。
値上げ前は、
「誰も来なくなるかもしれない」
という不安の方が大きかった。
ところが実際には、価格が上がっても妻のサービスを必要としてくれる人がいました。
依頼数は減った。
それでも、妻を選んでくれる人は残った。
そして、以前より少ない件数で、以前より多くの売上を得られるようになりました。
時間あたりの成果は大きく変わった
売上が増えたことは、もちろんうれしい結果です。
しかし、私が最も大きな変化だと感じたのは、時間あたりの成果でした。
値上げ前は、多くの時間を使いながら、ココナラから得られる売上は限られていました。
値上げ後は、使う時間が半分になり、売上は約2.5倍になった。
単純に比較すれば、同じ時間で生み出せる売上は大きく改善しています。
今まで、かなり安く受けてたってこと?
今の需要に対しては、安すぎたんだと思う
でも、自分では全然分からなかった
ずっとその値段でやってると、それが普通になるからね
提供者本人にとっては、これまでの価格が基準になります。
長く続けているほど、
「このサービスはこの値段」
という感覚が強くなります。
しかし、その間にも実績は増えます。
評価も積み上がる。
技能も上がる。
購入者からの信頼も変わる。
それなのに価格だけが昔のままなら、現在の価値と価格が合わなくなることがあります。
妻のサービスは、まさにその状態だったのだと思います。
売上より先に、妻の生活が変わった
値上げ後、妻のココナラへ使う時間は約半分になりました。
これまでは、電話占いの仕事を終えたあとにココナラの鑑定を進め、気づけば一日が終わっていました。
値上げ後は、依頼数そのものが減ったため、鑑定に追われない日が少しずつ増えていきました。
今日、ココナラの鑑定ないんだよね
珍しいね
何をしたらいいんだろう
ブログをやりたいって言ってなかった?
あ、そうだった
忘れてたの?
忙しい状態に慣れすぎて、急に時間ができると戸惑う
時間を作るために値上げしたはずなのに、実際に余白が生まれると、妻は少し落ち着かない様子でした。
長い間、仕事が入っていることが当たり前だったからです。
依頼がないと、不安になる。
休んでいると、何かしなければならない気がする。
ブログをやりたいと思っていたはずなのに、
いざ時間ができると、どこから始めればいいか分からない。
働き方を変えるには、価格や時間だけでなく、本人の意識も変えていく必要がありました。
空いた時間は、勝手に未来へ変わらない
値上げによって、妻の稼働時間は減りました。
しかし、時間が空いただけで自動的にブログが進むわけではありません。
何曜日にブログへ取り組むのか。
一日にどれくらい時間を使うのか。
仕事、休息、家事、趣味をどう分けるのか。
新しく生まれた余白を、どのように使うかを決める必要があります。
空いた時間にブログをやればいいんだよね
空いたらやる、だと多分やらないと思う
どうして?
仕事の依頼が入ったら、そっちを優先するでしょ
それはするね
だったら、ブログに使う時間を先に決めた方がいい
妻は、目の前に依頼があれば優先して対応します。
それは責任感の表れでもありますが、
ブログのように緊急性のない仕事は、いつまでも後回しになります。
ブログには納期がありません。
今日やらなくても、誰かに怒られるわけではない。
だからこそ、意識的に時間を確保しなければ進みません。
私たちは、値上げ後の働き方を整理するため、6か月程度の計画を作ることにしました。
6か月後、どんな生活にしたいのか
最初に考えたのは、ブログの記事数や収益目標ではありませんでした。
6か月後、妻がどんな生活を送っていたいか。
そこから考えました。
占いの仕事を無理なく続けられている。
旅行や好きなことについて、少しずつ記事を書けている。
ブログを新しい仕事として育て始めている。
夫婦で事業について話す時間がある。
休む日には、仕事を気にせず休める。
そうした状態を、まず言葉にしました。
ブログでいくら稼ぎたい?
まだ始めてもいないから分からない
じゃあ、最初から収益目標は作らなくていいと思う
記事数の目標?
それも必要だけど、先にブログへ使える時間を決めよう
私たちは、妻の電話占いとココナラの稼働予定を整理し、そこへブログの時間を組み込みました。
月単位の計画だけではなく、できるだけ一日単位まで落とし込みます。
今日は電話占い。
明日はココナラの鑑定。
この日の午前中はブログ。
この日は完全に休む。
もちろん、予定どおりに進まない日もあります。
依頼が重なることもあれば、体調がすぐれない日もあります。
それでも、何となく空いた時間にブログをやるのではなく、
最初からブログの時間を予定に入れることで、新しい仕事として実感しやすくなりました。
「できる気がする」に変わった
計画を作る前、妻にとってブログは、
「やってみたいけれど、いつ始められるか分からないもの」
でした。
興味はある。
書いてみたいこともある。
夫婦で事業化したい気持ちもある。
しかし、毎日の仕事に追われているため、具体的なイメージがありませんでした。
値上げによって稼働が減り、1日単位で時間を整理すると、少しずつ見え方が変わりました。
この日なら、ブログできそう
午前中を丸ごと使えるね
旅行の記事から書いてみようかな
いいんじゃない
何か、本当に始められる気がしてきた
この言葉を聞いたとき、値上げをして良かったと感じました。
売上が約2.5倍になったことも、大きな成果です。
しかし、それ以上に、
「いつかやりたい」
と言っていた妻が、
「この日ならできそう」
と話し始めた。
未来の話が、予定表の中へ入ってきた。
それが、私にとっては最も大きな変化でした。
値上げは成功だったのか
数字だけを見れば、最初の値上げは成功だったと思います。
依頼数は半分。
稼働時間も半分。
売上は約2.5倍。
時間あたりの成果は大きく改善しました。
妻がブログへ挑戦するための余白も生まれました。
ただし、これで妻の働き方が完全に整ったわけではありません。
時間が戻ったことで、新しい課題も見えてきました。
どこまで仕事を受けるのか。
ブログと占いをどう両立するのか。
さらに余白を作る必要はないのか。
現在の価格が、本当に理想の働き方に合っているのか。
最初の値上げは、ゴールではありませんでした。
仕事の価格を変えれば、生活も変わります。
生活が変われば、次に目指したいものも変わります。
これで、ちょうどよくなったのかな
前よりはかなり良くなったと思う
前よりは?
理想の生活から考えると、まだ調整できるかもしれない
また値上げの話?
まだ何も言ってないよ
顔に書いてある
最初の値上げによって、妻は時間を取り戻しました。
しかし私たちは、その後さらにもう一度、価格を見直すことになります。
次回は、すでに大幅な値上げをしたサービスを、さらに約2倍へ変更した話。
客数が再び減ったにもかかわらず、売上はほとんど変わらなかった理由について書いていきます。






