ココナラのヒーリングサービスを二段階で値上げした結果、妻の働き方は大きく変わりました。
依頼数は減りました。
その一方で、売上は以前より高い水準を維持しています。
一件ずつの依頼へ、以前より落ち着いて向き合えるようになった。
ブログについて考える余裕も生まれた。
夫婦で今後の事業について話す時間も増えた。
少し前までの妻は、電話占いの仕事をしながら、
ココナラで届いたヒーリング依頼へ対応するだけで精いっぱいでした。
新しいことへ興味を持っても、
「いつか時間ができたら」
と考えるしかありませんでした。
しかし、価格と稼働を見直したことで、その「いつか」が少しずつ現実の予定へ変わり始めました。
そんなある日、妻がココナラの画面を見ながら言いました。
ココナラでも電話相談ができるんだよね
できるね
私、電話占いはずっとやってるじゃん
そうだね
だったら、ココナラでも電話占いを出してみるのはどうかな
いいと思う
即答だね
長年使ってきた武器を、
ココナラではまだ使っていないからね
妻はこれまで、ココナラとは別の電話占いサービスで長く活動してきました。
相談者とリアルタイムで会話をしながら悩みを整理し、占いの結果をその場で伝える。
妻にとっては、すでに長い経験のある仕事です。
一方、ココナラで主力として提供してきたのはヒーリングサービスでした。
電話で長く話を聞くのではなく、
購入者から依頼を受け、必要な内容を確認し、ヒーリングを行う。
同じスピリチュアル分野のサービスではありますが、
購入者が受け取る体験は大きく異なります。
これまでココナラでは使ってこなかった電話占いの技能を、新しい商品として展開できないか。
私たちは、そう考え始めました。
ただし、
「電話占いの経験があるなら、そのまま出品すればいい」
とは考えませんでした。
技能を持っていることと、ココナラで購入される商品を作ることは別だからです。
ヒーリングと電話占いは、まったく違う商品だった
ココナラで提供してきたヒーリングサービスでは、
妻が購入者と長時間会話を続けるわけではありません。
相談内容や希望を確認したうえで、ヒーリングを行う。
必要に応じて、実施したことや感じたことを伝える。
もちろん一件ごとに集中力は必要ですが、電話占いとは時間の使い方が異なります。
一方、電話占いはリアルタイムです。
相談者の話を聞きながら、
- 何に悩んでいるのか
- 本人は本当は何を知りたいのか
- どこまで占いで確認するのか
- 結果をどのような言葉で伝えるのか
を、その場で判断していきます。
ヒーリングの出品ページに、電話でも相談できますって足せばいいかな
それは別の商品にした方がいいと思う
同じ私が提供するのに?
購入する人が求めているものが違うからね
ヒーリングを求める人は、現在の状態を整えたいのかもしれません。
直接長く話をするより、施術そのものを受けたい人もいます。
電話占いを求める人は、今抱えている気持ちを聞いてほしいのかもしれません。
一人で考え続けるのが苦しい。
相手の気持ちや今後について、その場で質問したい。
占いの結果だけでなく、会話を通して自分の気持ちも整理したい。
同じ出品者が提供していても、購入理由は大きく異なります。
そのため、ヒーリングサービスの延長ではなく、電話占いとして一から商品を設計する必要がありました。
長く電話占いをしていても、商品設計は別の話
妻には、電話占い師として長い経験があります。
さまざまな相談者の話を聞いてきました。
短い会話の中から悩みの中心を捉える。
相手が言葉にできていない気持ちを整理する。
必要なことを占い、その結果を相談者が受け取りやすい言葉で伝える。
それは、妻が長年積み上げてきた技能です。
しかし、その技能を持っているだけでは、
ココナラの商品として何を購入できるのかは伝わりません。
電話占いができます、だけだと少し弱いと思う
電話占いの商品なのに?
購入する人から見たら、何を相談できて、
どんな時間になるのか分からないから
恋愛とか仕事とかを書けばいい?
それも必要だけど、
妻に相談すると何が違うのかも必要だと思う
ココナラには、多くの占いや電話相談サービスがあります。
恋愛。
復縁。
相手の気持ち。
仕事や人間関係。
将来への不安。
同じような相談内容を扱う出品者は、妻だけではありません。
その中で、
「電話で占います」
と書くだけでは、妻を選ぶ理由が伝わりません。
妻はどんな話を聞くことが得意なのか。
どんな相談者と相性が良いのか。
占いの結果をどのように伝えるのか。
厳しい結果が出たとき、どのように向き合うのか。
相談後に、どんな状態になってほしいと考えているのか。
妻が普段無意識に行っていることを、購入者に伝わる言葉へ変える必要がありました。
妻の武器は、占術だけではなかった
私は、占いについて詳しくありません。
どの占術が高度なのか。
何をどこまで読み取れるのか。
専門的な部分は、妻の方が圧倒的に詳しいです。
しかし、妻が電話相談を終えたあと、どんなことを気にしているのかは知っています。
今日の相談、うまく対応できなかった気がする
そっか。共感が少し足りなかったのかも?
お客さんは満足してくれたみたいなんだけどね
……じゃあ、いいのでは?
妻は、相談者が満足していても反省会を始めます。
もう少し安心できる言葉があったのではないか。
質問の仕方を変えた方がよかったのではないか。
結果を別の表現で伝えた方が、受け取りやすかったのではないか。
本人は自分に厳しいだけかもしれません。
しかし私から見ると、その姿勢自体が妻の武器でした。
占いの結果だけを一方的に伝えて終わるのではない。
相談者が何に傷つき、何に迷い、何を必要としているのかを考える。
不安をあおって依存させるのではなく、相談後に少しでも自分で前へ進める状態を目指す。
そうした妻の特徴は、占術の名前を並べるだけでは伝わりません。
聖の強みって、占いができることだけじゃないと思う
ほかに何がある?
相談した人が、どう受け取るかをかなり考えてるよね
それは普通じゃない?
自分にとって普通だから、武器に見えてないんだと思う
ヒーリングサービスの価格を見直したときも、妻は自分の価値を低く見積もっていました。
本人にとって当たり前にできることほど、価値として認識しにくい。
そこで私たちは、妻が電話占い師として持っている経験や特徴を、一つずつ整理することにしました。
妻の武器と、市場ニーズの接点を探す
妻の得意なことを整理するだけでは、商品は完成しません。
ココナラで電話相談を求めている人が、何に悩んでいるのかも考える必要があります。
一方で、
市場に需要があるからという理由だけで、妻が得意ではないテーマを主力にすると、
また妻が消耗する可能性があります。
私たちが探したかったのは、
妻が持っている武器と、ココナラで求められていることの接点
でした。
聖は、どんな相談なら話を聞きやすい?
恋愛相談は多いけど、内容によるかな
逆に、終わったあとにすごく疲れる相談は?
それもあるね
需要があっても、
妻が消耗するものを主力にはしない方がいいと思う
でも、売れるテーマを扱った方がいいんじゃない?
それでまた時間も気力もなくなったら、
ヒーリングのときと同じ状態になるよ
私たちは一度、需要に対して安すぎる価格でサービスを提供し、
依頼が増えるほど妻が疲弊する状態を経験しています。
新しい商品では、同じ失敗を繰り返したくありませんでした。
そのため、
- 妻が得意な相談か
- 電話で扱うことに向いているか
- 相談後に過度な疲労が残らないか
- 購入者へどんな価値を提供できるか
- 既存の電話占い、ヒーリング、ブログと両立できるか
まで含めて考えることにしました。
売れそうな商品ではなく、売れても続けられる商品を作る。
それが今回の前提でした。
電話相談では、時間そのものが商品になる
ヒーリングサービスでは、あらかじめ決めた価格で依頼を受け、妻が必要な施術を行います。
購入者と接する時間だけで、すべての工数が決まるわけではありません。
一方、電話相談は話した時間に応じて料金が発生します。
つまり、会話の時間そのものが商品になります。
長く話せば、購入者の支払額は増えます。
妻の稼働時間も、そのまま増えます。
電話なら、必要なだけ話してもらえばいいんじゃない?
聖はそう言って、いつまでも話を聞きそうだから心配なんだよね
悩みが残っているなら、途中で終わりにしづらいじゃん
その結果、また毎日が仕事だけになったら困るよ
妻は、相談者の話を途中で切り上げることに抵抗があります。
まだ何か話したそうに感じれば、もう少し聞こうとする。
伝えた方がよいことを思いつけば、予定より時間が延びても話そうとする。
それは相談者に向き合う姿勢として長所です。
しかし、働き方を考えるうえでは、注意しなければならない部分でもあります。
ココナラで電話占いを展開するなら、
- どのくらいの相談時間を想定するか
- いつ待機するか
- 一日に何件まで対応するか
- どんな相談は受けないか
- 既存の電話占いとどう分けるか
- ブログの時間を侵食しないか
まで設計する必要があります。
出品ページを作ることだけが商品設計ではありません。
売れたあと、妻がどんな一日を送ることになるのか。
そこまで考えて初めて、私たちにとって良い商品になります。
ヒーリングで学んだことを、新商品へ生かす
以前のヒーリングサービスでは、依頼が来ればできる限り受けようとしていました。
購入者に満足してもらうため、必要だと思えば対応内容を増やす。
疲れていても、待っている人がいれば受付を再開する。
そして、自分の価値を低く見積もった価格で長く提供していました。
その結果、サービスは売れていても、妻には時間が残りませんでした。
新しい電話占いでは、最初から同じ構造を作らないようにしたい。
価格も待機時間も、最初から無理のない状態にしよう
まず売ってみてから考えるんじゃなくて?
売れてから変える方が怖いことは、もう経験したからね
確かに、値上げは大変だった
売れる前に、売れても困らない形を作っておこう
売れても困らない形か
新しいサービスでは、売上だけでなく、
- 妻の体力
- 精神的な負担
- ヒーリングサービスとのバランス
- 別の電話占い業務との兼ね合い
- ブログへ使う時間
- 夫婦で過ごす時間
まで含めて考えます。
生活を仕事へ合わせるのではなく、送りたい生活の中へ仕事を配置する。
ヒーリングサービスの改善を通して、私たちが学んだことでした。
生まれた余白が、新しい選択肢になった
少し前まで、妻にはココナラで新しいサービスを作る余裕がありませんでした。
電話占いの仕事をしながら、届いたヒーリング依頼へ対応する。
一つ終われば、また受付を開ける。
ブログに興味があっても、具体的に始める姿が想像できない。
新しい商品について夫婦で話す時間もない。
しかし、ヒーリングサービスの価格を見直し、依頼数を減らしたことで、未来について話す時間が生まれました。
妻の技能を整理する。
ココナラで何が求められているか考える。
どんな商品なら無理なく続けられるか話し合う。
時間ができたことで、単に休めるようになっただけではありません。
これまで見えなかった選択肢が見えるようになりました。
最初は、ブログをやる時間が欲しいって相談したんだよね
そうだったね
そこからヒーリングを値上げして、
電話占いの商品まで考えることになるとは思わなかった
時間ができると、次のことを考えられるからね
だからって、全部仕事で埋めないでよ
それは気をつけます
本当に?
……努力します
価格を上げることは、単に収入を増やす手段ではありませんでした。
依頼数を調整し、心と身体に余裕を作る。
新しい挑戦について考える時間を作る。
これまで別の場所で培ってきた技能を、新しい形で届ける選択肢を作る。
ココナラでの電話占いは、そうした流れの中で生まれようとしています。
妻が現在を支え、私が未来を育てる
妻の働き方を見直し始めた頃、私たち夫婦の事業は分断されていました。
妻は、電話占いとココナラのヒーリングに取り組む。
私は私で、請負業やブログに取り組む。
同じ家でそれぞれ仕事をしていても、事業としては別々でした。
しかし、妻のヒーリングサービスを一緒に見直し、
ブログや新商品について話すうちに、その境界が少しずつ変わってきました。
妻の現在の収益を、無理なく継続できる形へ整える。
その間に、私はブログという未来の資産を積み上げる。
妻もブログの記事や企画へ関わる。
これまで別々だった仕事を、夫婦の共同事業として考える。
妻が直近の生活を支え、私が未来の収益源を育てる。
どちらか一人がすべてを背負うのではなく、
それぞれが違う役割と時間軸を担当する。
私たちは、そんな事業の形を考え始めました。
私が今の売上を作って、
夫が未来の売上を作るってこと?
大まかには、そんな感じかな
未来の売上は、いつできるの?
それは分からない
急に不安になってきた
だから、現在の収益を無理なく維持できる形が必要なんだよ
責任重大だなあ
私も頑張ります
そこは本当にお願いします
妻のココナラ改善から始まった話は、単なる値上げの成功談ではなくなりました。
どんな生活を送りたいのか。
その生活のために、どの仕事を残し、どの仕事を減らすのか。
今ある技能を、どのような商品へ展開するのか。
現在の収益と、未来の資産をどう組み合わせるのか。
夫婦それぞれの事業を、どのように一つへつなげていくのか。
私たちは、少しずつ同じ未来に向かって働き始めています。
ココナラでの電話占いは、その新しい形を作るための一つの挑戦です。
そして同時に、私たち夫婦の事業を再設計していく物語の、新しい入口でもあります。






